便潜血陽性のお話

気持ちの良い気候の季節となりました。朝晩の気温差が大きいので体調を崩しがちになります。お気を付けください。

さて、今回は大腸がん検診「便潜血陽性」についてのお話です。
この時期は春の健康診断の結果が続々と判明し、異常結果の相談のために来院される方が多くなっています。当院に来られる方の相談で増えているのが便潜血陽性のケースです。
「便潜血検査」とは「大腸がんの疑いのある人を見つけるための検査」です。
2日分の大便を採取して、血液が混じっていないかどうかを調べます。大便に血液が混じっていたら、大腸がんの部分から出血した可能性があります。

便潜血検査で大腸がんが見つかる理由

大腸に癌ができると便がこすれて目に見えない出血が起こります。便潜血検査とは便の中にこの出血がないかどうか調べるものですが、皆さんの想像以上に正確で、毎年検査を受けることにより約8割の大腸がんを見つけることができます。
また間欠的な出血(出血する日もあれば出血しない日もある)が大腸がんの特徴です。便潜血を再度検査して便潜血陰性であっても、必ずしも“大腸がんでない”ことの保証にはなりません。 是非とも大腸カメラで大腸全体を検査して大腸癌ができていないかどうか確認して下さい。また、前がん病変の「大腸ポリープ」の段階で切除して大腸がん予防につなげられる可能性があります。
「便潜血陽性」を一度でも指摘されたことのある方は、できるだけ早く大腸カメラを受けましょう。
もちろん、便潜血検査も当院で実施可能です。
いきなりの大腸カメラ検査にご不安をお感じになる方は、まずは当院で「便潜血検査」をお受けになることをお勧めします。
いつでもお気軽にご相談ください。