高齢者や基礎疾患ある方は、重症化しやすい新型コロナウイルス
”高齢”は最も重要な重症化リスク因子です
高齢者の方は、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いことがわかっています。また、新型コロナウイルス感染症により死亡した方の多くは60歳以上の高齢者です。
30歳代と比較して70歳代では47倍、80歳代では71倍と、年齢が上がるほど重症化率が高くなることがわかっています。
重症化しやすい基礎疾患・生活習慣
- 慢性腎臓病
- 閉塞性肺疾患(COPD)
- 糖尿病
- 高血圧
- 心血管疾患
- 肥満(BMI 30以上)
- 喫煙
- 妊婦(妊娠後半期)など
入院が長引けば新型コロナウイルス感染症でも寝たきりになることがあります
高齢者では、新型コロナウイルス感染症の症状以外に、心不全や誤嚥性肺炎などを合併して重症化するケースや、消化器症状により十分な食事を摂れなくなり、脱水症状や栄養障害を起こすこともあります。また、一般に入院が長引くと、身体機能や認知機能が低下し、その後寝たきりになってしまう可能性がありますが、こうしたリスクは新型コロナウイルス感染症でも同様です。
基礎疾患のある方は引き続き警戒が必要です
基礎疾患のある方は、ない方に比べて重症化リスクが高いことが分かっていますが、さらに、これらの重症化リスク因子は、保有する数が増えるほど死亡率が高かったことも報告されています。また、新型コロナウイルス感染症が重症化しやすいだけでなく、基礎疾患自体が悪化することもあります。特にオミクロン株流行以降は、新型コロナウイルス感染症そのものの症状ではなく、基礎疾患の悪化により亡くなるケースが増加しています。
まずはご自身やご家族の重症化リスクを確認しましょう。自分自身や家族や友人などの大切な人を守るためにも、若い世代の方々も積極的にワクチン接種を検討しましょう。