大腸カメラとは

日本では大腸がんの罹患者数が近年増え続けています。
初期症状に乏しいため進行してから発見されることが多く、がんによる死亡原因としても上位を占めています。
大腸がんの早期発見に有効なのは大腸カメラであり、早期発見で根治や予防が可能です。
苦痛を抑えた大腸カメラへの取り組み
大腸カメラ時の痛みを軽減
《大腸カメラの挿入方法(軸保持短縮法)》

大腸は長く、曲がりくねっていて、形状は個人によって大きく異なります。
検査による苦痛は挿入時に大腸が圧迫・伸展されることで起こりますが、当院では軸保持短縮法という大腸を圧迫しない高度な手法を用いて挿入しています。
大腸カメラ後のお腹の張りを解消
《炭酸ガス送気装置》

大腸は曲がりくねっているため多くのシワやヒダがあります。そうした部分も見逃さずに観察するため、大腸カメラ検査では大腸を気体で膨らませて検査を行います。
当院では吸収が速くて安全性の高い炭酸ガスを送気することで、検査後のつらいお腹の張りを残しにくくしています
大腸カメラ時、鎮静剤でリラックスした状態で受けられます
《鎮静剤を点滴で投与》

ウトウトと眠っているような状態で検査を受けられるため、苦痛や不快感が軽減できます。
鎮静剤を使用した方は検査後の車やバイク・自転車の運転ができませんのでご注意ください。
大腸ポリープ切除術
大腸ポリープとは

大腸ポリープにはいろいろな形があり、大きさも1mm程度の小さいものから数cmまでと様々です。
ポリープの種類には、非腫瘍性のものと、腫瘍性のものがあります。腫瘍性のものには腺腫があり大きくなることで癌化することが知られています。
大腸ポリープ切除術

ほとんどの大腸ポリープは大腸内視鏡検査中に切除することができます。
切除法は、主に「ホットバイオプシー」「ポリペクトミー」「内視鏡下粘膜切除術」の方法があります。
ただし、特にポリープが大きい場合や、出血の危険性が高い場合などは入院治療が必要です。後日、紹介させて頂きます。
大腸カメラの特徴
特徴1 大腸カメラ時、鎮静剤でリラックスした状態で受けられます
《鎮静剤を点滴で投与》

ウトウトと眠っているような状態で検査を受けられるため、苦痛や不快感が軽減できます。
鎮静剤を使用した方は検査後の車やバイク・自転車の運転ができませんのでご注意ください。
特徴2 大腸カメラ検査中に大腸ポリープの切除も可能
《高周波焼灼電源装置》

大腸ポリープ切除の際に使用します。
なお、当院の大腸カメラ検査では、発見したポリープを特殊光や拡大などで観察して微細構造などを詳細に調べ、切除の必要性を判断しています。
特徴3 大腸カメラ前の下剤服用を院内で行えます
現在はコロナ感染対策のためご自宅での服用をお願いしております
《下剤服用》

腸がきれいになっていないと見落としにつながってしまうため、大腸カメラ前の事前準備として下剤を服用します。
基本的に下剤服用はご自宅で行います。
また、検査前の事前診察にてご自宅で服用しない方がよいと判断した場合は院内で事前準備をして頂きます。
個室のトイレ付専用スペースがあります。
特徴4 胃カメラと大腸カメラの同日検査

当院では胃カメラと大腸カメラの両方を1日で受けていただける同日検査を行っています。
お忙しい方でも気軽に検査を受けて頂けます。
大腸カメラ検査の流れ
大腸カメラ検査の流れ
スケジュール例









≪消化の良い食事と排便の調整≫
- 消化の良いお食事の一覧表をお渡しします。
- 下剤を就寝前に内服し、毎日排便があるように調整します。
≪夕食は控えめに≫
- 検査前日(朝昼夕とも)に選ぶ食品の一覧表をお渡ししますので一覧より選んで食事を召し上がって頂きます。検査前日には検査食もご用意しております(3食セット1,400円(税別))。
- 21時以降絶食となります。水・お茶(種類問わず)・スポーツ飲料は量の制限なく摂取可能です。アルコールは禁止となります。
- 下剤を就寝前に内服します。
≪当日は1日がかりと考えてください≫
- 朝7時頃、吐き気止め・常用薬(糖尿病薬以外)を内服します。
- 腸管洗浄剤を1800cc を1時間以上かけて内服します。排便は最低5~6回以上あります。
- 朝10時頃、体調・排便状況の確認のため、確認電話をさせて頂きます。
- 排便状況によって、来院時間を決定します。

クリニック
朝10時頃、体調・排便状況の確認のためお電話いたします。
≪検査開始≫
- 来院後、検査用下着に着替え、貴金属(時計・指輪・ネックレスなど)を外して頂きます。
- 鎮静剤を使用される方は点滴をとり、血圧測定・酸素濃度を測定しながら鎮静剤を投与していきます。
- 検査時間は20分前後です。入院なしで治療可能と判断したポリープは同時に治療も行います。

クリニック
少しでも苦痛が少なく検査を受けていただけるよう配慮しています。
≪結果・帰宅後の注意点のご説明≫
- 鎮静剤を使用された方は、必要に応じて30 分程度ベッドで休んで頂きます。
- ポリープ切除した場合は、午後は安静が必要です。
- 飲食は検査・治療の状況によって指示します。
- 検査後、遠出や激しい運動は避けてください。
- ポリープ切除術を受けられた方は2週間後にポリープの病理結果の説明のため再受診して頂きます。
大腸カメラ検査の費用
3割負担 | |
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大腸カメラ検査のみ | 7,000~9,000円 |
大腸カメラ+病理組織検査 | 10,000~17,000円 |
日帰り大腸ポリープ切除 | 20,000~30,000円 |
よくある質問
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大腸カメラの検査は痛いのでしょうか?
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通常でも押される感じや違和感は伴います。また腹部手術歴のある方、小柄な方、頑固な便秘の方は内視鏡が挿入しづらく、痛みを伴うことが多いですので当院では鎮静剤を使用しています。
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大腸カメラ検査の時に鎮静剤を使用して眠っている間に検査をすることはできますか?
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可能です。ただし、検査後翌朝まで自転車・バイク・自動車の運転ができません。
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大腸カメラ検査を受けたいです。
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ご予約をお願いします。
ご予約は次の①・②の方がとることが可能です。
①便潜血陽性を指摘された方
②当院医師より定期的に大腸カメラを受けるよう言われた方
※無症状の方、検診目的などの方は予約をご遠慮願います。
一度診察を受けていただき、症状などをお聞きし大腸カメラ検査が必要かの判断をします。WEB・LINE予約はこちら
『LINEからの予約』をお勧めします
(ID・パスワード管理・入力が不要)内視鏡は緊急性があれば当日予約外でも行います