熱中症に気をつけましょう
気づきにくい熱中症の初期症状
熱中症かもしれないと自分で感じたり、まわりの人に熱中症の症状がみられたら、落ちついて対処してください。最初の応急処置が肝心です。
熱中症を疑う症状は、めまい、立ちくらみ、顔のほてり、不快感、倦怠感、虚脱感、吐き気、頭痛、筋肉痛、けいれん、大量の発汗、高体温、意識障害などさまざまです。
初期症状は、いつもと感覚が違ったり、ぼーっとしたり、感覚が鈍るなど、気づきにくいこともあります。これらの自覚症状から、だんだん重症化していきますが、高齢者の場合、一気に進行することがあるため注意が必要です。
飲み物を持ち歩き 1日1.2リットルの水分補給
まず、何よりも大切なのは熱中症にならないよう暑さから身を守ることです。涼しい服装だけでなく、日傘や帽子を活用しましょう。こまめな水分補給とともに、汗をかいたら塩分も補給しましょう。のどが渇いていなくても、1時間ごとにコップ一杯の水を飲んだり、入浴前後や起床後には水分補給を心がけましょう。1日当たり1.2リットルの水分補給が目安とされています。外出時には飲み物を持ち歩くのもよいでしょう。暑さ指数の有効活用も忘れないでください。
呼びかけに応えなければ救急車を
症状に自分で気づいた場合、冷たい水分をとりましょう。水分摂取だけでなく、体の深部体温を下げることにつながり有効です。涼しい場所に移動し、涼しい服装になり体を冷やします。
家族や周囲の人の異変に気づいた場合、まず呼びかけに応えるかどうかを確認します。応えない場合は救急車を呼んでください。無理に水を飲ませようとはせず、涼しい場所に移し、服をゆるめ、体を冷やしてください。保冷剤などをタオルにまいて太ももの付け根、脇の下、首を冷やします。
呼びかけに応えることができれば、涼しい場所に移し、服をゆるめ、体を冷やし、水分を摂取させましょう。水分を自分で飲めなかったり、意識が混濁してきたら、救急車を呼んだり、医療機関を受診しましょう。